FreeBSD では、ユーザに強力なグラフィカルインタフェースを提供するために X11 を採用しています。 X11 は、 Xorg や XFree86™ (他のソフトウェアパッケージについてはここでは述べません) に実装された、 フリーで利用できる X Window System です。 FreeBSD 5.2.1-RELEASE 以前の FreeBSD では、デフォルトの X11 サーバは、XFree86 Project, Inc がリリースしている XFree86 でした。 FreeBSD 5.3-RELEASE から、デフォルトかつ公式の X11 サーバは X.Org Foundation が開発している Xorg に変更されました。 これは FreeBSD に似たライセンスに従って配布されています。 FreeBSD 用の商用 X サーバも入手できます。
この章では、Xorg リリース 7.5 に重点を置いた X11 のインストールと設定について解説します。 (デフォルトの X11 が、XFree86 であるような古い FreeBSD リリースにおける) XFree86 の設定方法や、 以前のバージョンの Xorg に関する情報は、http://docs.FreeBSD.org/doc/ にある FreeBSD ハンドブックのアーカイブからいつでも参照できます。
X11 がサポートするビデオハードウェアについての情報は、 Xorg のウェブサイトをご覧ください。
この章を読めば以下のことがわかります。
X Window System のさまざまなコンポーネントと、 それらが互いにどのように連携しているか。
X11 のインストールおよび設定方法
さまざまなウィンドウマネージャのインストール方法
X11 での TrueType® フォントの使い方
GUI ログイン (XDM) の設定方法
この章を読み始める前に以下のことを理解しておく必要があります。
サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法 (Chapter 4)